最近一部で「稼げる」「怪しい」と話題になりつつあるALPHA ROC(アルファロック)。
ここ最近はアービトラージによるHYIP案件に人気が集まっていますが、果たしてアルファロックは投資する価値があるのか。
結論を先に申し上げておくと、稼げる可能性は高いがおススメはしません。
その理由も含めて触れていますので、検討している方は参考にしてみてください。
アルファロックとは?
アルファロックを簡単にいえば、投資家から集めた資金を代わりに運用してくれるサービス。
元本ロックなし(いつでも元本の引き出し可)、1サイクル60分、月利は約15%前後となります。
アルファロックは2015年にサービスを開始し、当初は機関投資家などに向けたサービスとなっており、一般の投資家は利用できなかったようです。
ただ、コロナウイルスの流行に伴って「コロナショック」と言われる相場の停滞をチャンスに変えるべく、2020年8月より一般投資家に向けてサービスを拡大したとのこと。
今年5月初旬にはすでに北米でALPHA ROCのアルファシステムが大ヒットし、今後数か月は積極的にアジア地域へと拡大を進めるようです。【yahoo financeより引用】
現在はまだプレオープンの段階で、正式なオープンは2020年12月~2021年1月を予定。
7つのアービトラージ戦略を採用
アルファロックの基本的な運用方法は、アービトラージ(裁定取引)です。
アービトラージを簡単に言うと、「安く買って高く売る」という極めてシンプルなもの。
極端な例ですが、下記のようにビットコインが取引所Aでは100万、取引所Bでは105万円とします。
その時、取引所Aで買って取引所Bで売れば5万円の利益ですよね。

以上が基本的なアービトラージの仕組みです。
アルファロックではその他、デュアルブリッジアービトラージや三角アービトラージと言った複数の戦略によって運用しているとのこと。
ちなみに三角アービトラージとは、同一取引所内で下記のように異なる通貨同士をトレードしていきます。
たとえば、1BTC=2ETH、1ETH=2XRP、2XRP=1BTCと仮定。
その場合BTCをETHへ交換すると2ETH、2ETHをXRPへ交換すると4XRP、4XRPをBTCへ交換すると結果的に2BTCに増えますね。

アルファロックは複数の戦略を用意することで、どのような相場状況にも対応が可能になっています。
高度な学習機能を持ったアルゴリズム
アルファロックは最先端のAI技術と機械学習を採用しており、市場予測・分析によって積み重ねたデータを用いて最もリスクの少ない手法を選択し高速トレードが可能。
予めプログラムされた脆弱なAIとは異なると謡っているようですので、よっぽど自信を持っているのでしょう。
アルファロックは稼げるか
肝心なのは稼げるかどうかという一点に尽きると思います。
まず結論から申し上げると、ALPHA ROCは稼げる可能性が高いと言えるでしょう。
アルファロックの配当はご自身の投資額によって変動する仕組み。

■1,000ドル~4,999ドル⇒0.3%
■5,000ドル~9,999ドル→0.4%
■10,000ドル→0.5%
日利で0.5%だとすれば、単純に×30すると月利は15%ですね。
年利で10%もあれば高利回りと言われる世の中ですので、いかに驚異的な利率なのかはご理解いただけるでしょう。
ただ、配当上限は元本に対して3~5倍と決まっています。
上限まで配当を受け取ったら追加で入金しアップグレードする必要があるようですので注意しましょう。
配当シミュレーション
例えば、10,000ドル(約100万円)入金すれば、月に1,500ドル(約15万円)の利益ですね。
また、アルファロックでは複利での運用も可能になっています。
実際の配当とはズレるかもしれませんが、ざっと計算してみましょう。
あくまでも参考程度にご覧ください。
元金100万円、日利0.5%を半年間複利運用すると、運用利益は145万円になっています。

ちなみに単利では15×6で90万円の利益ですので、複利だと50万円以上多く稼げますね。
これだけを見ると、毎月のお小遣い稼ぎとしては十分でしょう。
その点を考えると、アルファロックに投資する価値はありそうですよね。
紹介報酬でも稼げる
アルファロックはMLMによるマーケティングを採用しています。
簡単に言えば、友人や知人を紹介し、アルファロックを利用してもらうことで自分に何%かが還元される仕組み。
アービトラージによる運用利益だけではなく、紹介報酬を受け取って稼ぐことも可能です。
アルファロックではユニレベル、バイナリー、リーダーシップボーナスの三種類を導入。

最大30段下まで配置でき、利率は下記のように自身の投資額に応じて変動する仕組みです。

自分が紹介した人がさらに他の人を紹介し組織が大きくなるほど、自分への還元額も増えていくイメージですね。
また、バイナリーでは左右の組織のどちらか小さい方の売り上げが対象となります。

注意点を理解しておく必要がある
アルファロックは稼げそうな案件だと言えますが、もちろん次のような注意点もあります。
□ALPHA ROCの注意点
- 運営が破たんするリスク
- ポンジスキームの可能性あり
- 大手に広告が載っている=安心ではない
- 日本人がターゲットか
しっかりとデメリットやリスクも理解しておきましょうね。
運営が破たんするリスク
アルファロックにどれほどの資金力があるのか不明ですが、月利で15%は驚異的な利率。
ユーザー数が増え、ユーザーに支払う配当が増えるほど運営が破たんするリスクは高まります。
また、運用による配当とは別に紹介報酬をユーザーへ還元していく必要がありますので、より運営が破たんし運営が飛ぶリスクは高いでしょう。
最初の数か月は順調かもしれませんが、ある日いきなり出金できなくなる可能性もゼロではないと思ってください。
同じようなサービスを提供する案件では、ある日いきなり出金できなくなった事例も確認していますので、興味があれば参考にしてみても良いと思います。
ポンジスキームの可能性あり
ポンジスキームとは、投資家から集めた資金を運用しているように見せかける手法です。
実際は投資家から集めた資金を他の投資家の配当に充てているだけで、新規ユーザーが減ってくると配当を支払うことができず破たんする流れ。

上記の図でいえば、投資家Aから集めた資金を運用することなく、投資家Bに配当として支払います。
MLMを採用することによって、普及が容易なので多くの投資家から資金を集めやすいという特徴があるのです。
過去に飛んでしまった案件はすでにポンジスキームと言われる詐欺だと認定されており、被害者は1000万人にも上るとされています。
もし興味があれば、下記の記事をご覧になってみてください。
大手に広告が載っている=安心ではない
ALPHA ROCは現在、ヤフーファイナンスやコインテレグラフなど、大手サイトが広告を掲載しています。

ただ、注意して欲しいのが、どれもプレスリリースの記事ということ。
コインテレグラフやヤフーファイナンスが直接取材し作成したものではなく、アルファロックが掲載をお願いする形で作成されたものです。
極論を言えば、お金さえ払えば掲載してもらえる可能性のある広告。
その為「大手に広告が出ているから安心」と判断してしまうのは危険でしょう。
今後「大手に広告が出ている」という宣伝文句で勧誘を行う人も出てくるかもしれませんが、その点は気を付けて欲しいと思います。
日本人がターゲットか
ヤフーファイナンスに記載されている広告によれば、アルファロックは北米で大ヒットしたらしい。

しかしながら、公式サイトのアクセスを国別で解析してみると、100%が日本からのアクセスだと判明しました。

つまり、北米で大ヒットという謳い文句も、十中八九デタラメだと思います。
計画的に日本人のみをターゲットにしている可能性も十分あると思うので、全てを鵜呑みにするのは危険でしょう。
アルファロックの入金方法
あくまでもアルファロックはおススメしない投資ですが、「それでもやりたい」という方の為に入金方法も記載しておきます。
アルファロックに入金するためには、BTC(ビットコイン)、ETH(イーサリアム)、USDT(テザー)のいずれかが必要です。
また、元本に対して2%の手数料が必要となりますので、余裕を持たせた入金をしましょう。
□入金手順
- メニューからウォレットを選択
- 「預け金」を選択
- 入金したい通貨をBTC/ETH/USDTから選択
- 入金したい金額を入力
- 「預け金」を選択
上記の手順を踏むと、QRコードと入金アドレスが表示されます。
その後はお持ちの取引所やウォレットの送金方法に沿ってアルファロックへ送金しましょう。
トップページの資金が増えていれば、着金は完了です。
アルファロックは1年未満の元金出金に注意
ここでは早期解約手数料と、通常時の出金手数料について解説していきます。
アルファロックへの投資は元金がいつでも出金できる点が魅力的ですが、1年以内に元金を出金しようとすると、最高30%の手数料がかかってくるので注意が必要です。

1年以上経ってからの元金出金は無料ですが、一年未満での出金は手数料が必須。
非常に高額な手数料ですので、1年以上の投資を覚悟した上でご利用された方が良いでしょう。
通常時の出金手数料について
元金ではなく、利益分を出金する際にも手数料が必要となります。

基本的には10,000ドル投資しているユーザーを優遇するような手数料となっていますね。
10,000ドル未満の場合は5~10営業日での出金となりますが、10,000ドル投資の場合は2営業日で出金することも可能。
早く出金できるのは魅力的ですが、高額の資金を入れるのもリスキーではあります。
どこを重視するか慎重に考えてみましょう。
まとめ:投資する価値はあるがおススメはしない
アルファロックは月利約15%のアービトラージプラットフォーム。
現在はすでに出金制限がかかり、小額ずつでしか出金できません。
思うように出金できない今、他の方法でアルファロックの投資金回収を試みても良いかもしれません。
事前に急騰通貨情報を教えてくれるサービスもあり、資産8倍の実績も明らかになっていますので、興味があればご覧になってみてください。
2021/06/11
アルファロックに100000円入れて103000円ぐらいになりました。
早い段階で入ったので飛ばれる前に抜ける事が出来てラッキーでした。
しかし、元本をギリギリ回収した程度ですし、手数料もかなり引かれました。
2021/06/08
アルファロックの件は被害者側の弁護士が動いてるみたいです。主犯となっている詐欺師やアルファロックが破綻すると分かっていながら紹介しまくっていたアフィリエイターの実名公開、刑事告訴、返金請求等の追い込みをかけていくようです。
2021/06/08
アルファロックは典型的なポンジでしたが、ポンジブームにもかかわらず新規や増資が無くてあっという間に飛んだしょぼい案件でした。
2021/03/04
アルファロックに関してはみんな詐欺だって言ってたし、勧誘してたのは胡散臭い奴らばかりだったんだから、素直にビットコインだけ保有してれば今頃泣かずに済んだのになぁ。
2021/03/01
アルファロックが新年早々急に消えてしまって途方に暮れています。
勧誘にまんまと乗せられてしまいました。
こんなことならビットコインを保有し続けていればよかったです…。
2021/02/28
他人をアルファロックのような怪しい投資話に勧誘した場合、その投資話がインチキだった時は勧誘された人の被った損害に対し、勧誘した者も損害賠償責任を負うという判例があるんだよね
気を付けたほうがいいよマジで
2021/02/11
アルファロックに勧誘され、始めようとしている人がいるなら絶対にやめましょう。
出金問題が発生していますし、この問題が解決するのは現状では難しいと思います。
そもそもこんな状況で勧誘する人は悪質です。
2021/01/25
アルファロックを含むポンジスキームについて、大きな勘違いをされている方がいるようです。
アルファロックのように飛ぶ前提、詐欺だと分かっていてポンジスキームを紹介する側は、完全に違法勧誘にあたります。
2021/01/24
アルファロックの被害額とか被害者数もけっこう多そうだね。
まさか正月早々飛ぶとは思わなかったけど、話を聞いた時は絶対飛ぶだろうなと思ってた。
紹介者も胡散臭かったし。
2021/01/22
アルファロックが詐欺だと知って紹介した大口の紹介者のことが許せません。
いくら問い詰めても連絡が無いし。
なんとか見つけ出して金を取り返したいです。