MDEXは2021年に入ってからサービスを開始したばかりの分散型取引所(DEX)。
世界でも大手の取引所Huobiが開発を行っているとして話題になっています。
そんなMDEXの何が凄いのか?どんな特徴があるのか調査をしました。
稼げる可能性や独自通貨MDXの高騰の可能性にも迫っています。
MDEXとは
MDEXはコインマーケットキャップの分散型取引所(DEX)ランキングで、ユニスワップとパンケーキスワップに次いで現在3番目の取引高を誇っています。
MDEXは世界トップ3とも呼ばれている中華系の仮想通貨取引所Huobiが開発した分散型取引所(DEX)として注目を集めています。
分散型取引所とは、取引仲介者や管理者がおらず、ユーザー同士が仮想通貨の取引を行える場所のこと。
また、MDEXはアルゴリズムによって自動的に取引できるシステムAMM(Automated Market Maker)を採用しており、パンケーキスワップやユニスワップと同じ仕組みです。
MDEXの主な特徴は次の2つです。
- HECOとBSC上で利用できる
- 大幅に手数料を抑えられる
HECOとBSC上で利用できる
MDEXはHuobiが開発したHECO(Huobi Ecological Chain)と、バイナンスが開発したBSC(Binance Smart Chain)上で稼働しています。
MDEXは2020年12月に、Huobiの独自チェーンであるHECO上でサービスを開始。
2021年に4月には、シェア拡大に向けてバイナンスとタッグを組んでBSC上でもサービス開始しました。
MDEXはこのようにマルチチェーンに対応したDEXなので、わざわざ他のDEXに切り替える手間がいらず便利です。
大幅に手数料を抑えられる
分散型取引所のユニスワップでは、イーサリアムのブロックチェーンが利用されており、手数料が高騰しています。
そこで、現在手数料が安くて注目されているのがMDEXで使われているHECOです。
イーサリアムチェーンでは手数料だけで数千円かかることもあり、BSCでは数十円、HECOでは数円と格安の手数料となっています。
イーサリアムチェーンが高騰している今、イーサリアムチェーン以外に投資家やプロジェクトが流れています。
イーサリアムチェーンを活用しているユニスワップは、手数料が高騰しているため、資金がある方でないと手数料負けする可能性もあり投資するのは厳しいですね。
MDEXは手数料が格安なため、資金が少ないという方でも気軽に利用しやすいでしょう。
MDEXはデュアルマイニング採用
MDEXはデュアルマイニングという仕組みを採用しており、流動性マイニングと取引マイニングの両方で利益を得られます。
MDEXはHECOの安い手数料とBSCエコシステムの高い流動性を兼ね備えているため、MDEXシステムのユーザーに有効な機能を提供されています。
流動性マイニングと取引マイニングについて説明していきます。
流動性マイニング
流動性マイニングは、分散型取引所に仮想通貨の流動性を提供する見返りとして報酬を得る仕組みです。
パンケーキスワップやスシスワップ、ユニスワップも同様に流動性マイニングを採用しています。
年利で数百%を超えるものも珍しくなく、多くのユーザーから注目を集めています。
取引マイニング
取引マイニングは、MDEXで仮想通貨取引をする時にインセンティブとして、取引手数料の一部を獲得できる仕組みです。
取引マイニングを採用している取引所自体非常に少ないので、今大きな注目を集めています。
MDEXの独自トークン「MDX」
MDXは、MDEXが発行する独自トークンで、流動性マイニングや取引マイニングの報酬として支払われています。
希少価値を高めることと、ガバナンストークとしての役割の2つの特徴があります。
半年ごとに供給量が減る
MDEXはMDXトークンの総発行量が10億枚あり、ローンチしてから半年毎にトークンの流通枚数が半分に減っていきます。
半年毎に希少価値が高まるため、価格の高騰に繋がる可能性も高いです。
また、発行している10億円枚のMDXトークンのうち、80%を流動性マイニングと取引マイニングに回し、残りの20%を運営が確保しています。
ガバナンストークン
MDXはガバナンストークンとしての役割を持っています。
MDXを持つことで、MDEX内のバーンモデルや取引手数料の比率に対して決定権を得ることができます。
要は、MDEX内での取り決めを行う投票件のような役割ということです。
MDXは将来性があり高騰に期待
MDXトークンは今後中長期的に見ると高騰する可能性が高いです。
その理由は同じく分散型取引所のユニスワップとパンケーキスワップの独自通貨も高騰しているからです。
MDEXの独自トークンがMDXであるように、ユニスワップとパンケーキスワップにも独自トークンがあります。
ユニスワップの独自トークンがUNIで、パンケーキスワップの独自トークンがCAKE。
ユニスワップのUNIは下のUNI/USDTのチャートを見ると、価格が半年間で15倍に高騰していることが分かります。
次に、パンケーキスワップのCAKEは、下のCAKE/USDTのチャートを見ると、価値がおよそ1か月で4倍以上に高騰していることが分かります。
仮想通貨の時価総額ランキングでは、2021年7月現在UNIは11位であり、CAKEは33位と多くの仮想通貨がある中で上位に位置しております。
MDEXはサービスを開始して間もないが急成長しており、UNIやCAKEのように高騰する伸びしろは十分あるでしょう。
また、MDXはバイナンスにも上場しており、取引が可能です。
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MDEXの使い方
MDEXを利用するための準備と実際に稼ぐ方法について解説していきます。
手数料の支払いに利用する仮想通貨を用意
MDEXのHECOチェーンを利用する場合はHT(フォビトークン)、BSCの場合はBNB(バイナンスコイン)を手数料として支払います。
MDEXの利用前にあらかじめ手数料分のHTまたはBNBを用意しておきましょう。
今回はHTを用意する手順を紹介します。
HTは海外取引所のBHEXで購入可能です。
BHEXは以前HBTCという取引所で、Huobiの元CTOが創立した仮想通貨取引所です。
HTを買うために、まずBHEXで口座を開設を行いましょう。
メタマスクにネットワークを追加
MDEXはメタマスクなどの外部ウォレットを接続することで利用可能です。
そして、HECOチェーンを利用するためにはメタマスクにネットワークを追加しておく必要があります。
>>スマホ版メタマスクの使い方をウォレット作成から応用まで解説
メタマスクの「設定」→「ネットワーク」→「ネットワークの追加」を選択し、下記のように入力します。
•Network Name:HEC-Main
•NewRPCURL:https://http-mainnet.hecochain.com
•ChainID:128
•通貨記号(オプション):HT
•ブロックエクスプローラーのURL(オプション):https://scan.hecochain.com
入力後、「保存」をクリックしますと、メタマスクがHECOに対応します。
HTをメタマスクに送金し接続
続いて、HBTCからHTをメタマスクに送金しましょう。
HTを購入するために、国内の仮想通貨取引所(コインチェックやGMOコイン等)からHBTCにBTC等を送ります。
BTCを送る際、アドレスを間違えないように注意してください。
HBTCで入金したBTCをHTに交換します。
次は、HECOに対応させたメタマスクのアドレスにHTを送ります。
ここで、「チェーン名」がHECOであるか気をつけてください。
メタマスクにHTが送られていることを確認し、次はメタマスクをMDEXに接続します。
MDEXのホームページに入り、上部にある「Swap」をクリックします。
次に「Connect to a Wallet」をクリックして、メタマスクのアカウントを選び、「Connect」をクリックしましたら接続は終了となります。
流動性マイニングのやり方
流動性マイニングをするには、通貨ペアを1:1で預け入れる必要があります。
流動性マイニング可能な通貨ペア一覧を参考に、預け入れるペアを選びましょう。
今回は例として「MDX/USDTペア」で流動性マイニングを行う方法を解説します。
まずMDXとUSDTが1:1の割合になるように「Swap」機能を使いHTから交換します。
HTの数量を入力しMDTとUSDTをそれぞれ選択した後は、「Confirm Swap」をクリックしてください。
初めてMDEXで交換する仮想通貨である際は、「Approve」という操作を行う必要があります。
MDXとUSDTを1:1の割合に交換したら流動性を提供し、流動性を提供した証拠としてLPトークン(Liquidity Provider)を受け取ります。
画面上部にある「Pool」の欄から、「Add Liquidity」をクリックしてください。
MDX/USDTのペアをつくり、同じ数量を指定しましょう。
※一方の数量を入力すればもう一方は1:1になるように自動で入力される
最後に、「Supply」をクリックしますと、流動性の供給は完了です。
次は、受け取ったLPトークンをステーキングをしましょう。
流動性を提供しただけでは報酬を得ることはできず、LPトークンをステーキングして初めて利益が生まれます。
MDEXの画面上部の「Liquidity」をクリックし、MDX/USDTの箇所の「Stake」をクリックします。
「+」のマークをクリックしLPトークンの数量をMAXにします。
最後に「Confirm」をクリックすると、LPトークンのステーキング終了となります。
流動性マイニングの報酬は同画面の「MDX INCOME」に入っていくので、定期的に回収しましょう。
Solana(SOL)やPolygon(MATIC)も注目
イーサリアムキラーのプロジェクトとして、MDEXと同じようにSolana(SOL)やPolygon(MATIC)チェーンも台頭しています。
どちらのチェーン上にもMDEXのようなDEXがあり、流動性マイニングによって利益を得ることも可能です。
Solana
手数料が高騰して問題となっているイーサリアムに対し、2020年に誕生したSolanaは手数料が数円と破格の安さになっています。
Solanaは2021年1月から5ヶ月の間に17倍に高騰し、現在仮想通貨の時価総額ランキングでは14位と上位に位置している仮想通貨です。
ブロックチェーン内だけでなく、ブロックチェーンの外でも取引ができる仕組みを構築しているため、高速で低コストなプラットフォームを提供しています。
Solanaの機能を活かして、DeFiやWeb3.0およびブロックチェーンゲームのといったプロジェクトを100以上も提携しています。
ちなみに、Solanaの分散型取引所ではRaydium(RAY)が有名です。
Matic
Maticは、イーサリアムチェーンのセカンドレイヤーにあたり、手数料が高騰している問題を解決するための開発フレームワークです。
以前Maticと呼ばれていましたが、Polygonに名称が変更され、2019年4月にバイナンスでIEOを果たして、2021年3月にはコインベースに上場を成し遂げています。
下記のチャートでは、2021年初頭から上昇しはじめ、5か月でおよそ180倍も高騰しています。
Polygonは、イーサリアムチェーンに対して互換性があるため、そのままPolygon上で利用することができます。
Solana同様処理能力が高く、手数料の安さが魅力的です。
Polygonのプラットフォームを活用することで、NFTマーケットプレイスや分散型取引所等で、高速での取引が可能となっています。
Polygon(MATIC)は、7月現在の時価総額17位と多くの仮想通貨がある中、上位に位置しており、今後もどんどん伸びていくでしょう。
Polygon系のDEXだとSUSHIスワップなどが有名です。
MDEXのまとめ
MDEXは2021年に入ってから急成長を遂げている将来性のある分散型取引所(DEX)です。
デュアルマイニングを採用しており、流動性マイニングと取引マイニングという2つの仕組みでお得に稼ぐことが可能です。
独自チェーンのHECOに加えて、バイナンスのBSCでも稼働しており、格安の手数料で取引がすることができます。
独自通貨MDXと共にまだまだ伸びしろのある分散型取引所だと言えるでしょう。
MDEXとはどんな取引所?特徴や将来性、使い方まで紹介