Bybitは2018年に設立された、最大レバレッジ100倍をかけてレバレッジ取引行うことができる仮想通貨FX向けの取引所です。
シンガポールを拠点として構え、ユーザー数が120万人を超えるほど人気を集めています。
ただ、レバレッジの設定方法は日本の取引所とは違い、ロスカットルールもBybit独自。
今回はBybitのレバレッジ取引の種類、手数料、実際の注文方法まで徹底解説します。
Bybitのレバレッジ取引で利益を出すコツまで触れているので、ぜひ参考にしてください。
Bybit レバレッジ取引の概要
Bybitは仮想通貨FX向けの取引所で、レバレッジをかけた仮想通貨取引がメインです。
Bybitでは1倍単位でレバレッジを細かく設定できるので、自信のニーズや資金状況に合わせて柔軟に設定できます。
Bybitのレバレッジ取引で損失を抑え安全に稼いでいくために、Bybitのレバレッジ取引の特徴や取引の仕方を理解しておくことはとても大切です。
Bybitには、他の仮想通貨取引所と違った特徴があるので紹介していきます。
最大レバレッジ100倍
BybitではBTCペアのみが100倍のレバレッジ設定が可能、他の通貨ペアは50倍までとなっています。
日本の仮想通貨取引所では最大2倍までのレバレッジ、国内のFX業者でも最大25倍まで。
レバレッジをかけて少ない資金から大きな利益を狙っていきたい場合は、海外の取引所の方が資金効率がいいでしょう。
1倍単位からレバレッジを細かく設定でき、最大100倍までニーズに合わせたレバレッジ取引が行えるのがBybitの魅力の一つですね。
また、Bybitでは、トレード方法と通貨ペアごとに最大レバレッジが異なります。
トレード方法はUSDT無期限・インバース無期限・インバース型先物の3つがあり、それぞれの通貨ペアと最大レバレッジ倍率を紹介します。
- BTC/USDT:100倍
- ETH/USDT:50倍
- BCH/USDT:50倍
- LTC/USDT:10倍
- XTZ/USDT: 25倍
- LINK/USDT:25倍
- BNB/USDT:50倍
- ADA/USDT:25倍
- DOGE/USDT:25倍
- XRP/USDT:50倍
- DOT/USDT:25倍
- UNI/USDT:25倍
- XEM/USDT:25倍
- SOL/USDT:25倍
- MATIC/USDT:25倍
- ETC/USDT:25倍
- FIL/USDT:25倍
- EOS/USDT:50倍
- AAVE/USDT:25倍
- SUSHI/USDT:25倍
- BTC/USD:100倍
- ETH/USD:50倍
- EOS/USD:50倍
- XRP/USD:50倍
- BTC/USD0924:100倍
- BTC/USD1231:100倍
- ETH/USD0927:50倍
- ETH/USD1231:50倍
追証がなく借金リスクなし
Bybitには追証がなく、口座に入金した金額以上の損失を被ることはありません。
追証(追加証拠金)とはレバレッジ取引で保有している証拠金以上に損失を発生させてしまった際、追加して資金を入れなければならない制度のこと。
とはいえ、損失が一定以上膨らむとロスカット(強制決済)されてしまう可能性があるので注意です。
Bybitでは手動で証拠金を追加することももちろんできますが、AMR(自動証拠金補充機能)を活用して自動で証拠金を追加することができます。
追証がないとしても、資金管理を心がけ無理のないレバレッジ取引を行いましょう。
レバレッジ設定方法は2種類
Bybitのレバレッジの設定方法はクロスマージンと分離マージンの2つがあります。
クロスマージンと分離マージンのレバレッジ取引の特徴やリット、デメリットを紹介していきます。
クロスマージン
クロスマージンはロスカット(強制決済)を避けるため、口座残高全てを証拠金として利用する方法のこと。
保有している資金を全部証拠金に使用するため、資金をフル活用して一攫千金を狙えることが特徴です。
急な相場の変動によって価格が大きく動いた場合でも、証拠金が足りておらず強制決済になってしまうことをある程度回避できます。
ただ、口座の全額を証拠金としてポジジョンを維持するので、損切できないと損失を大きくしてしまうことに。
口座残高の必要証拠金を維持できなくなってしまった場合、最悪口座の資金全てを失う可能性もあるので注意です。
分離マージン
分散マージンは、口座残高の一部を証拠金として活用する方法のことで、保有ポジションと口座残高の証拠金とは分離されます。
口座資金の一部を証拠金として使ってレバレッジ取引ができるので、資金を温存しながらトレードを行えることが特徴です。
また、ロスカットによって失う損失額は、自信が設定したレバレッジ内に収まります。
そのため、損失リスクを限定することができるのがメリットと言えるでしょう。
さらにレバレッジは1倍ごとに細かく設定可能。
しかし、証拠金が不足してしまえば強制決済になってしまうので、「あと少し証拠金を入れておけば良かった」と思うこともあるかもしれません。
Bybitのレバレッジ手数料
Bybitではレバレッジ取引をする時には、別途資金調達率と言われる手数料がかかります、
資金調達率は取引所によってファンディング手数料、スワップポイント、レバレッジ手数料などともいわれます。
資金調達率は現物の価格との差が開いた場合にかかる手数料のことです。
資金調達率は貰える場合と支払う場合があり、保有するポジションによって変化します。
また、資金調達率は計算によって出すことも可能で、取引画面の上部に表記されている資金調達率を下記の式に当てはめて計算することができます。
『ポジション価格×資金調達率=ファンディング手数料』
「Bybitの手数料とお得に利用する方法を徹底解説」
他取引所とのレバレッジ比較
仮想通貨取引所の中で最もレバレッジ倍率が高いのはFXGTという取引所で、最大レバレッジが1000倍。
Bybitでは、100倍までのレバレッジをかけることができますが、レバレッジ取引になれたら、他の海外取引所で更に大きな倍率でレバレッジ取引に挑戦して見てもいいでしょう。
・バイナンス:125倍
・bybit:100倍
・cryptoGT:500倍
・FXGT:1000倍
・GMOコイン:2倍
・bitFlyer:2倍
・ビットバンク:2倍
Bybitでレバレッジ取引のやり方
Bybitで取引する時には、クロスマージンと分散マージンのどちらかを設定することになりますが、開設時はクロスマージンに設定されているので注意しましょう。
クロスマージンと分散マージンは、両方とも設定方法をほとんど同じで、クロスマージンの設定方法について詳しく説明します。
まず、bybitにログインして画面上部にある「デリバティブ」から取引方法を選択して、取引画面に進み、取引したい仮想通貨のペアを選びます。
取引モードの設定は、取引画面の右上にある「クロス」と「分離」から選択することができます。
「クロス」を選択した場合、取引所に預けている資金全てを取引に使用するモードとなるため、レバレッジは設定することができません。
そのため、注文金額に適したレバレッジに自動的に設定されます。
注文画面で注文方法を「指値注文」・「成行注文」・「条件付き注文」から選びます。
Bybitの3つの注文方法クリックして表示
指値注文は売買したい価格を指定して注文を出すことができる注文方法。
成行注文とは、現時点の市場価格で即時注文を出すことができる注文方法。
条件付き注文は、指定した価格(トリガー価格)になった時に、注文を出すことができる予約機能のような注文方法のこと。
指値注文が指定した価格に約定するのに対し、条件付き注文は指定した価格で注文を新たに出す違いがあります。
条件付き注文は利食い注文や損切注文等を総称した注文方法です。
条件付き注文のやり方は、まず「証拠金・レバレッジ倍率」を設定します。
次に、「トリガー価格」は、注文を出す条件として「最終取引・インデックス・マーク」の3つの中から一つ選択し、「価格」を設定します。
注文方法を選んだら、「価格」と「金額」を記載します。
「買い注文利食損切」もしくは「売り注文利食損切」を任意で設定し、「買い」もしくは「売り」選ぶと、市場価格で注文を入れることができます。
分離マージンはクロスマージンと異なり、レバレッジ倍率を自分で選択することができます。
分離マージンをする場合は、画面上部のモードを「分離」にすると、レバレッジ倍率を自由に設定する画面が表示されます。
倍率を決めたら、「保存」ボタンを押し、あとはクロスマージンと設定方法は同じになります。
「Bybitの使い方を取引方法、入出金、便利な使い方まで紹介」
Bybitはレバレッジの途中変更が可能
Bybitはポジションを保有中であっても、相場や資金状況などに合わせてレバレッジを変更できます。
ポジション保有中だとレバレッジの途中変更できない取引所も多いので、Bybitは状況に合わせて柔軟なトレードが可能です。
ただ、レバレッジ倍率を変えることでロスカットの基準も変わるので注意する必要があります。
倍率を大きく変更する場合、その瞬間にロスカットになってしまう可能性もあります。
そこでロスカットの基準を把握しておくための計算式を紹介します。
・「ロングポジション:平均参入価格×レバレッジ÷レバレッジ+1)」
・「ショートポジション:平均参入価格×レバレッジ÷レバレッジ-1)」
Bybitで破産価格という独自の基準を設けており、レバレッジを変更する前に計算しておくといいでしょう。
Bybitのレバレッジ取引で稼ぐコツ
Bybitでレバレッジ取引をする際に、上手に稼ぐコツについて2つ紹介します。
レバレッジ手数料を理解する
Bybitのレバレッジ手数料である資金調達率は、タイミングによっては稼ぐチャンスになります。
資金調達率は次の2つのタイミングで支払うのではなく、逆に受け取れます。
・資金調達率がマイナスの際に、ロングポジションを保有している時。
・資金調達率がプラスの際に、ショートポジションを保有している時。
レートの状況に応じて、チャート画面の上部に表示されている資金調達率を見て、上記の2つのどちらかのポジションを取りましょう。
また、資金調達率は日本時間の「1時・9時・17時」の1日3回発生します。
資金調達率を支払わなければならない上記の時間を考慮してポジションを取り、時間になる前に決済することも有効。
まとめると、資金調達率を利用して上手く稼いでいくために下記の2つのポジションを意識すると良いでしょう。
・資金調達率を受け取れるタイミングで、ポジションを取るようにする。
・資金調達率が発生する時間前に、支払いが発生しそうな場合は、ポジションを切るようにする。
資金調達率は画面の上部に表示されているので、都度確認するようにしましょう。
両建てでリスクヘッジ
Bybitは買いと売りのポジションを同時に保有する両建てが利用できます。
例えば中長期の上昇トレンドに沿って買いポジションを持ったまま、短期の下落を狙って売りポジションを持つことも可能。
また、相場がどちらに動くか読めないときには買いと売りで両方のポジションを持ち、大きく動いた方に絞って一本化することで損失リスクを抑えられます。
他の仮想通貨取引所では両建てできるところは少ないので、両建てはBybitの魅力の一つと言えます。
ただ、両建てができるのは「USDT無期限契約」という取引方法のみです。
Bybitのレバレッジまとめ
Bybitは最大レバレッジ100倍まで可能な仮想通貨取引所です。
1倍単位の細かいレバレッジ設定、ポジション保有中のレバレッジ途中変更も可能なので、相場状況に合わせて柔軟なレバレッジ取引ができます。
また、クロスマージンと分離マージン2つのレバレッジ設定方法があるので、正しく理解し損失リスクを抑えつつトレードを行っていきましょう。
Bybitのレバレッジの種類、注文方法、手数料を徹底解説