ヘリウムマイニングはノーリスクで毎月数万円の不労所得を得られると話題になっていますが、怪しいという声も後を絶ちません。
「稼げるならやってみたいけどちょっと怪しくないの?」という方に向け、ヘリウムマイニングのメリット・デメリット、稼げる可能性、怪しいと言われている理由を徹底解剖。
“本当はノーリスクではなかった”ヘリウムマイニングの全てを明らかにしていきます。
ヘリウムマイニングとは
ヘリウムマイニングは、仮想通貨のHelium(HNT/ヘリウム)をマイニングできるサービスです。
Heliumという仮想通貨プロジェクト自体は、ヘリウムネットワークという「5Gの増強を目指す通信網」の拡大を目的としています。
ヘリウムマイニングでは利用者がホットスポットと言われる電波塔の役目を持った機器を設置し、ヘリウムの5Gネットワーク拡大に貢献。
そして、ネットワーク拡大に貢献した報酬としてヘリウム(HNT)を受け取れます。
次にヘリウムマイニングの主な特徴を3つ紹介していきます。
- 初期費用無料でマイニング可能
- 近くに利用者が増えるほど稼げる
- 紹介報酬制度がある
初期費用無料でマイニング可能
ヘリウムのマイニング端末(ホットスポット)は通常、5万円以上の値段で販売されていますが、iHub.globalという企業は無料でマイニング端末の貸し出しを行っています。
ヘリウムマイニングの利用者は無料でレンタルしたマイニング端末を使い、初期費用を抑えてマイニングに参加可能。
ただ、マイニング端末が送られてくる時の送料と関税は自己負担となっています(およそ数千円)。
“通常5万円もする端末を無料で借りられる”これだけ聞くと非常にお得感がありますよね。
それにヘリウムのマイニングで稼げるのであれば、送料分のお金を回収するのは難しくはないでしょう。
近くに利用者が増えるほど稼げる
ヘリウムマイニングをするには、近辺にマイニング端末が設置されている必要あります。
これはヘリウムのPOC(プルーフオブカバレッジ)というシステムにより、300メートル~数キロの間に別のマイニング端末がなければマイニングができない仕組みになっているため。
また、自分のマイニング端末の周囲に他の端末がある方がネットワークの強度が高まり、より多くヘリウム(HNT)をマイニングできます。
一方でマイニング端末の周辺300メートル以内には、他のマイニング端末を設置できないというルールもあるようです。
つまり近すぎず遠すぎない距離に端末がまんべんなく設置されているほど、多くのヘリウムをマイニングでき、稼げる可能性も高まります。
紹介報酬制度がある
ヘリウムマイニングは紹介者を出し、ヘリウムマイニングを始めてもらうことで利益の一部が自分に還元されます。
必ず紹介をしなければ報酬を得られないという仕組みではないので、紹介をすることが難しいと感じる方は、紹介する必要はありません。
ヘリウムマイニングの紹介制度はネットワークビジネスだと思われる方をいるかもしれませんが、アフィリエイトです。
以上のようにヘリウムマイニングには3つの特徴がありますが、当然デメリットも存在しています。
ヘリウムマイニングのデメリット
ヘリウムマイニングのデメリットは主に次の3つです。
- 端末の発送が遅れている
- 毎月数万円稼げるまでには時間が必要
- 予約できない可能性もある
端末の発送が遅れている
現在半導体が不足している影響で、マイニング端末の製造に時間がかかっています。
そのため、マイニング端末の発送が遅れており、申し込んでもすぐには届かない状況です。
半導体の流通が増えれば早くマイニング端末を受け取れますが、半導体の不足状態が今後も続く場合は申し込みをしても到着までに数か月かかることも考えられます。
発送される際には、追跡番号とメールが届きます。
毎月数万円稼げるまでには時間が必要
海外に比べ日本はまだまだマイニング端末が稼働していないのが現実。
稼働しているマイニング端末の数が増えない限り、毎月数万円の利益を得るのは難しいでしょう。
下記地図の緑で記されているのが、稼働しているマイニング端末です。
2021年11月現在、首都圏の一部のみでしか稼働しておらず、毎月数百円~数千円の利益しか出ていません。
上述のように自宅に設置したマイニング端末の周辺に、他のマイニング端末の設置数が多くなければ稼げません。
短期での利益を望むのであれば、高騰期待のアルトコインに投資した方が稼げる可能性は高いかもしれませんね。
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予約できない可能性もある
実際に稼働している端末はごくわずかですが、マイニング端末の予約自体は殺到しています。
マイニング端末の周囲300メートル以内に他の端末を設置できないという条件があるので、自宅の近くで予約が埋まってしまえば予約すら取れなくなります。
つまりは“早い者勝ち”と言える状況ですね。
ヘリウムマイニングでいくら稼げる?
ヘリウムマイニングを行ってどのくらい稼ぐことができるのか、地域ごとに稼いでいる実例を3つ紹介します。
紹介する利益は30日間(アフィリエイト報酬を含む)です。
まずアメリカのあるホットスポットの活動状況を見てみると、30日で約13,000円の利益。
次に、中国のあるホットスポットの稼働状況を見ていきます。
30日で22.96HNTの利益が出しており、計算すると約57,000円を30日間で稼いでいます。
最後に、ドイツのあるホットスポットの稼働状況を見ていきます。
30日で30.48HNTの利益が出しており、計算すると、約75,000円を30日間で稼いでいます。
3つの例より、ヘリウムマイニングの端末が多く稼働している地域では、本当に毎月数万円の利益を得ている人もいるようです。
ヘリウムマイニングは怪しいという意見もある
ヘリウムマイニングで実際に毎月数万円稼いでいる人もいるようですが、「本当に大丈夫?」という気持ちは捨てきれないでしょう。
たしかにヘリウムマイニングには2つの怪しい点が指摘されています。
- iHub.globalはできたばかりの会社
- 法律関係がグレー
iHub.globalはできたばかりの会社
ヘリウムマイニングの端末を無料貸し出ししてくれる会社がiHub.globalという企業。
ドメイン情報を調べてみると、2020年の12月にドメインを取得したばかりであることが判明しました。
つまり会社自体もここ最近設立されたばかりである可能性が高いです。
最近できた会社だから怪しいということではありませんが、実績がないのは不安ですよね。
法律関係がグレー
日本には電波法と言われる法律があり、発信しても良い電波・周波数が制限されています。
ヘリウムマイニングも例外ではなく、マイニング端末が発する電波・周波数が日本の法律をクリアしている必要があるのです。
しかしながら、現在ヘリウムマイニングはまだ資格を取得していないという情報もあり、グレーになっています。
法律関係がクリアにならない限り、ヘリウムマイニングが怪しいという声は絶えないかもしれません。
ヘリウムマイニングの登録方法
ヘリウムマイニングを行うためには、ホームページにアクセスして「JOIN IHUB GLOMAL」をクリックします。
ポップアップが表示されるので、「YES,SIGN,ME UP」をクリックします。
次に、アカウント作成に必要となる情報を記載します。
「Host/Customer」と「HOST/Affiliate」2つのアカウントタイプがあり、誰かを紹介するつもりなら「HOST/Affiliate」を選ぶ必要があります。
記載する情報は「氏名、メールアドレス、電話番号、任意のユーザー名、国、任意のパスワード」です。
アカウント作成情報を記入したら、「REGISTER AND AGREE TO TERMS OF SERVICE(アフィリエイト規約に同意し、登録する)」をクリックします。
すると、登録したメールアドレス宛に、アカウン認証メールが届くので承認しましょう。
認証すると登録は完了です。
ヘリウムマイニングの端末予約方法
登録を終えて認証すると、「iHub Global」からログインできるようになるので、ログインしてヘリウムマイニング端末の予約をします。
ログインすると、画面上部右側に記載されている「Reserve your FREE Hotspot(無料のホットスポットを予約する)」をクリックします。
表示される画面の左側に、ヘリウムのホットスポット(Helium Hotspot)を設置する住所を記載します。
配送先住所は日本語入力で問題ありません。
画面の右側の欄には、利用規約を確認して、ボックス内にチェックを入れます。
「ホットスポットを予約する」をクリックすると、ヘリウムマイニングの端末の予約をすることができます。
※すでに300メートル以内でヘリウムマイニング端末の予約がされている場合はエラーとなり予約不可
Helium(HNT)の将来性
マイニングの報酬として受け取れるHelium(HNT)は将来性があり、中長期的に高騰していく可能性があります。
Helium(HNT)の価格が高騰すると考えられる理由を3つ紹介していきます。
- 5Gを提供する企業と提携済み
- ヘリウムネットワーク利用者に向けたソフトがアップデート
- IoT分野は成長に期待できる
5Gを提供する企業と提携済み
Heliumは、企業と提携して5G事業を進めています。
例えば5Gを提供するFreedomFiと2021年4月27日にパートナーシップ契約を締結しています。
Heliumはこれまでサービスを開始してから一貫してIoT向けのネットワークに適したLoRaの通信方程式を展開してきました。
そこに、FreedomFiと提携することによって5Gへの対応にアクセルがかかっています。
今後も他の5G事業者との提携が予想されるため、ヘリウムネットワークが知られるきっかけになるでしょう。
ヘリウムネットワーク利用者に向けたソフトがアップデート
Heliumは、2021年7月2日にソフトのアップデートを行いました。
アップデートによって、Console2.0ベース版のソフトがリリースされ、Heliumが使いやすくなります。
Consoleとは、Heliumが提供するネットワークサービス「People’s Network」の利用者に向けに提供されるソフトのことです。
様々な操作が使いやすくなり、ユーザーエクスペリエンスが大きく向上しています。
IoT分野は成長に期待できる
現在様々な場面でIoT(モノのインターネット)の活用が進められており、IoTが採用されている製品は電化製品を中心に次々と誕生しています。
また、電化製品のみならず、小売業ではスマホ決済によるレジの無人化、物流業界ではリアルタイムでの在庫管理など、IoT技術活用の幅は急激に広がっているのです。
今後もIoTの活用はさらに進み、2025年にはIoT市場規模が2倍近くになるとも予測されています。
HeliumはIoT向けのネットワーク構築を目的にしているので、IoTが世の中に浸透するほど注目が集まると考えられます。
ヘリウムマイニングのまとめ
ヘリウムマイニングは無料でヘリウム(HNT)のマイニングが始められ、月に数万円の不労所得を手にできるとして注目されています。
その謳い文句通り、月に数万円の利益を出している端末があることも確認できました。
ただ、日本の法律をクリア出来ているのかは不明のため、ある程度リスクがあるのは間違いなさそうです。
ヘリウムマイニングに参加するかどうかは慎重に判断してほしいと思います。
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